フロントポケットは、どうしても手を入れたり、物を入れたりするため、ヴィンテージに関わらず、
傷みが出やすくなってしまう箇所となります。
一番良いのは、ポケットを使わないようにすることなのですが、
男性の場合、バッグを持つ習慣がない方が多いため、どうしてもスマホやお財布をポケットに…
そうしますと、入れたものの負荷によって傷みが生じてしまいますね。
GAMUSHARA店長の竹澤は、ポケットは一切使用せず、すべてバッグに入れております!
破れたら直せばいいでしょ…と思われる方もいると思いますが、ポケットの修理は、
ジーンズの中で一番といっていいほど困難で時間のかかる箇所のため、
自分のジーンズの修理では絶対に行わない部分なのです(笑)
前置きが長くなりましたが、ポケットの修理には大きく分けて2通りあり、
現状より傷みが広がらない程度に補修する簡易補修、
そして今回のように出来る限り綺麗に補修する移植でのリペアです。
簡易補修は、口部分の復元は行わず、
ポケットを再度使用出来るようにするものとなり、費用面でお安くなります。
今回のように移植でのリペアは、口部分にデニム地を移植し、復元するリペア方法となり、
出来る限り綺麗に補修ご希望の場合に行う方法となります。
非常に作業時間を要しますので、料金は高めとなってしまいます。
口部分のステッチは、ご希望時のみお入れするのですが、口のステッチは、後付になりますと、
どうしても違和感が生じやすくなるため、GAMUSHARA店長の竹澤的には、
入れない方が良いように感じております。
ただ、ステッチを入れませんと、不自然に見えることも確かですので、難しいところなのですが、
リペアした部分はどうしても生地が少し固さが出てしまうため、
お入れする糸が生地に対してしっかり沈みきらず、
そういった部分から違和感が生じやすくなってしまいます。
どちらも違和感といえば違和感ですので、
理由をご説明し、お客様にご判断はお任せしております。
やはり綺麗に補修することをご希望される方の場合、
口のステッチ入れもご希望されるケースが多いように感じます。
ここまで口が傷むジーンズは、やはりヴィンテージものが多い傾向ですが、
同じヴィンテージ好きな方でも綺麗に直されたい方と、
ダメージを歴史として残されたい方がおられます。
GAMUSHARAでは、可能な限りお客様のご要望に沿う形でお直しさせていただきます。
※オススメ出来ない場合は、しっかりとその旨をお伝えいたしますが(笑)