一見、あまり感じられないかもしれません。
しかし、よく見ていただくと、リペア跡がとてもよく目立ってしまっております。
当店のリペアの原則として、リペアご希望箇所付近に可能な限り近い色の糸でリペアを行うというものがあり、
カスタムリペア以外、その原則に則ってリペアを行います。
リペアに使用する糸は、すべて既製品での対応となるため、当店に合う色がない場合、
複数の糸メーカーよりその都度、もっとも合う色の糸を取り寄せております。
ここまで行っておりますが、どうしても限界があります。
それが、『光の影響』です。
光は、当たり方によって、色合いを大きく変える特性があることは、皆さんもご存じかと思います。
例えばコーデュロイやベロアといった素材は、角度で色合いがかなり異なって見えるのも、光の影響です。
糸にも同じことが言え、正面から見た感じの色合いと、角度をつけて見たときの色合いとでは、
実は、全然違って見えてしまうのです。
この影響は、使用する糸によっても異なるのですが、特に今回のようなジーンズのマッド調のお色の場合、
恐ろしく影響を受けてしまいます。
また、色自体が独特のため、合う色の糸自体があまりない・・・という部分もあり、
ダブルパンチの状態です。
数千本の中からでも選び出すことが至難の業・・・これが既製品の限界です。
板金塗装のように、色を合わせることが出来ればなぁ・・・
と、ついつい弱気になってしまうGAMUSHARA店長です。
もちろん、板金塗装が簡単という意味ではなく、色を作ることが出来るから・・・という意味ですので!!
昔、趣味で車の板金塗装等を自分で行っていたので、色を調合する難しさは理解しております!
こういった経験もあるからこそ、色を作れれば・・・と思ってしまうのかと思います。
完璧リペアは糸の相性が非常に重要になってきてしまうため、
合う糸を探し出すことが出来ないと仕上がりが悪くなってしまいます。
もちろん、全力で合う糸を探し取り寄せるようにしています。
ですが、とてもリスキーな部分もありますので、そのリスクはご依頼時、ご案内させていただきます!
リスクご承知の上で、ご依頼をいただきます場合、全身全霊をかけ、お直しさせていただきますこと、
固くお約束させていただきます。