バルマンのバイカーデニムです。
バルマンは、ご存知の通り、非常に高価なデニムで、正直なところ、
リペアを行う業者も引き受けるのに、勇気のいるジーンズとなります。
GAMUSHARAでは、お陰様でハイブランドさんのご依頼が非常に多くあり、
免疫というと変かもしれませんが、特段問題なくお引き受けしております。
ただ、やはり素材等の面から、
バルマンのジーンズはリペアも裾上げアタリ出し加工も、
難易度が非常に高い!
ゴムのように伸びる素材のものが多く、
独特の縫製や切り返し加工がこれでもかと施されております。
これだけ手のかかったデニムでは、
ブランド価格もありますが、高額なのも頷けます。
さて、今回のジーンズでございますが、
見事にお尻部分がバックリと裂けてしまっております。
バルマンさんは、縫製がしっかりしているのに対し、
穿き心地も追求しているため、
こういった縫製部分が破れやすい傾向があります。
穿き心地が非常に良いので、破れてしまっても
末永く着用し続けたいというユーザー様は非常に多く、
GAMUSHARAでは、ハイブランドジーンズではあるものの
非常にお直しの割合の多いブランドです。
上記で少し触れました通り、
バルマンのジーンズはリペアが非常にやりにくいです(汗)
ステッチを入れすぎてしまうと、生地が伸びてしまうし、
ある程度ステッチを入れないと、
穴を塞いで目立たなく補修することが出来ない…
丁度よい加減での作業が要求され、
落とし所を見出す必要がある作業になっていきます。
ご覧の通り、ある程度目立たなく
仕上げることが出来ているかと思いますが、
本来ですと、もう少し穴を埋めてしまっても良い状態です。
ですが、これ以上行ってしまうと、
仕上がりが固くなっていってしまい、
生地もよれていってしまうので、
経験からくる感に従い、作業終了です。
これくらい埋まっていれば、
着用時間近で見ない限りは目立ちません。
ハイブランドのイメージを崩さず、
リペアを行うのも、職人としてのセンスが問われる部分ですね!