ダメージが3つ重なっている状態です。
一見2つのように見えますが、大きいダメージの上に一箇所、大きいダメージ、その下に
微妙に隙間が空いてもう一つのダメージがあります。
このようにダメージがそれぞれ間隔があり、重なってくるとリペアが非常に困難になってきます。
困難というのは、『リペアの歪み』という部分です。
穴がこのように連なって出来るということは、逆にいうと、間の生地が穴に成り切ることが出来ず、
生地がドンドン伸びていってしまっているということになります。
こういった状態になりますと、リペア前に伸びた生地をある程度修正する必要があり、
その修正作業自体が上手くいかなくなってしまいます。
伸び切った生地を伸びていない状態と同様に調整することは『物理的』に難しくなってしまうためです。
ストレッチ素材でない限りある程度調整は可能なのですが、今回のような状態の場合、
正直に申し上げて限界があります。
その辺りは、長年の経験から、上手く周囲に散らすようにしますので、普通にリペアをするお店さんよりは、
綺麗に生地を伸ばせると思います。
が・・・
難しい状態です(汗)
また、ある程度上手く伸ばせても、リペアの負荷で歪みが生じてしまう率も格段に上がってしまうので、
いつも以上に慎重なリペアが必要となります。
仕上がりの画像のように、最小限の歪みで切り抜けることが出来ました。
このレベルでしたら、着用時に歪みを感じるようなことは一切ないかと思います!