トゥルーレリジョンのヒザからモモにかけてのダメージです。
トゥルーレリジョンは、生地の編まれ方が独特で、
リペアに不向きの要素の強いジーンズとなります。
簡単にご説明しますと、通常のジーンズは、一定方向に編まれているのに対し、
この編まれ方は生地がアミアミ状に編まれております。
これは、生地に傷みが生じないように、またパッカリングというお洗濯等で
起こる縫い合わせ付近の生地の捩れを極力防ぐ意味合いがあるのですが、
リペアには天敵です!!
生地がしっかりしているという部分もあって、糸が完全に生地に食い込まないのです。
生地に対してお入れする糸がフラットになってこそ、クオリティの高いリペアの
条件となるのですが、こういったものの場合、確実に0.1ミリ以下ではありますが、
糸が浮いてしまいます。
この0.1ミリが命取りになるのです。
なぜなら、この0.1ミリデニムより糸が盛り上がる形になるわけで、
そこには、『影』が生じるからです!
この『影』が、よりリペア跡を立体的に見せてしまい、リペア跡として主張する
仕上がりにしてしまいます。
・・・といっても難しいですよね(汗)
GAMUSHARA店長の竹澤は、ちょっとクオリティに拘り過ぎてしまう傾向があり、
ついつい深い部分まで話をしてしまい、お客様の頭上に視覚的に確認出来るほどの『?』マークを
付けてしまうことがよくあります(笑)
とにかく、こういった生地の編まれ方が独特なジーンズの場合、
ジーンズのお色という部分がとても重要となります。
ジーンズは時間と共に色落ちしていきますので、その時のお色感で、
オススメ出来るリペア方法が変わってまいります。
今回は、普通リペアで行わせていただきました!
普通リペアの場合、多少糸と生地の色合いに差が生じてしまっても、
デザインとして成立するという利点があるため、色や生地の状態でリペアに不向きの
要素がある場合に有効な方法です。
もっと、厳しい場合、簡単リペアをオススメします(汗)
色々難しいお話を書きましたが、仕上がり画像の通り、クオリティは十分だと思います☆