付け根からヒザ辺りまで全体的に傷みが進んでいる状態でした。
こういった状態は、穴部分のみリペアを行っても、
すぐその周囲の生地から破れてきてしまいます。
リペアを行った範囲は生地がしっかりし、生地の伸縮があまり起こらなくなります。
周囲の生地自体は、通常通りしっかり伸縮しますので、リペアの境目の生地に
必然的に負荷がかかりやすくなってしまいます。
その結果、生地が弱っていると、その部分から、破れてしまう・・・
という流れが出来上がってしまうのです。
なので、生地がしっかりしているところまで補強を行うことがジーンズのリペアの中では
必須事項となってきてしまいます。
さて、このジーンズですが、ヒザ上部分の穴の開いている部分より、
モモ部分の生地の方が傷みが酷かったです。
勘違いしやすいですが、穴が開いているから傷みが酷いのではなく、
生地の状態で判断することが大切です!
穴になると、穴部分で負荷が分散されるため、生地自体には負荷がかかりにくくなります。
しかし、生地が薄い状態の場合、継続的に負荷がかかるため、生地も相応に
薄くなっていってしまう・・・という訳です。
いずれにしても、早めの対応が望ましいですね!